2011-05-05

元ベトナム難民 被災者に炊き出し

神奈川県川崎市にいる元ベトナム難民が、今回の震災で避難している福島の避難民に炊き出しをしてくれました。今日は端午の節句。ちまき食べ食べ・・・と行きたいところですが、被災者、避難民の方々はそれどころではありません。まずは、少し前の話をご紹介しながら、最期にベトナム人の親切な援助の話をします。
東日本大震災の被災者の避難所が設置されているとどろきアリーナ(川崎市中原区)で3月25日、JAセレサ川崎の組合員らが市内産の野菜などを使った炊き出しを行った。

 アリーナでは現在、福島県出身者ら100人以上が避難生活を送っている。阿部孝夫市長が22日に避難所を訪れた際に、「野菜を食べたい」「家庭の味を楽しみたい」という声が寄せられ、市がJAに地場産野菜提供の協力を依頼した。

 調理は避難所から近い同JA中原支店で行われ、職員や組合員の女性約20人が参加。おにぎりや豚汁、おひたしなど、栄養のバランスを考えた5品を150人分作った。ホウレンソウやネギ、梅などは市内産、豚肉は県産のものを使用した。子どもが喜ぶようにと、ポテトサラダも用意。「食べることで元気に」との思いを込めた。岩手県出身という理事の清水カヅ子さん(66)は「寒い日が続くので、温かい食事を届けたい。避難者には野菜を食べてほしい」と話していた。食事は、アリーナ内の食堂で避難者に提供された。これが3番目の写真です。

 元ベトナム難民が避難所で炊き出し、故郷への思いに共感/川崎

   県内に住むベトナム難民でつくる有志団体「在神奈川元ベトナム難民」が4日、東日本大震災の 被災者約100人が避難している川崎市中原区のとどろきアリーナで、炊き出しを行った。かつて、 国を追われ、故郷を捨てざるを得なかった難民たち。「家を失った苦労や悲しさは同じ。少しでも 役に立てれば」と、ベトナム料理などを被災者に振る舞った。

  参加した有志は約40人。この日のために、川崎、相模原、大和など県内各地から集まり、それぞれ の家庭から食材を持ち寄った。用意されたメニューは、ベトナム代表料理のチキンフォー(北村註:フォーガー)や揚げ春巻き、 フライドチキン、サラダ。昼前に、温かな料理が振る舞われると、避難者は「おいしい」「いい香り」などと 一様に笑顔を浮かべながら味わった。

  有志代表代理は「国も家も失った私たちベトナム難民を助けてくれた日本に、恩返しをしたい気持ちがあった」。震災後は、それぞれが自分にできることを考えてきた。

  参加したメンバーは「私たちは国の混乱で、家を捨てるしかなかった。帰りたくても帰れない悲しみ、 将来への不安は本当に分かる。何かをしたかった」と話していた。 ソース : 神奈川新聞 201154http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1105040029/
この写真はJAの炊き出しです
さて、昨日、元ベトナム難民の心温まる炊き出しをテレビを見た友人から、無明を破れない今の日本を想いを綴るつぎのようなメールが入りました。
+++
今、テレビ朝日ニュースステーションで、川崎市で東北からの避難者にベトナム難民としてベトナムから来た方達が被災者の為に炊き出しでベトナムの麺をご馳走している場面が映っていました。まさか。ここでベトナムの人からベトナムうどんをご馳走されるなんて思わなかった、と、被災者の方が言ってました。12年前に、日本がこんなことになるとは思いませんでしたものね。今後の10年で日本がどう変わるのか、推測も出来ない状態です。国民は一流、政府、政治家、官僚?は三流は確かかもしれませんが、政治は国民の資質によるものですから、国民も三流なのかもしれません。大いに反省はしていますが、結構絶望的な気持ちが起きています。

高濃度の汚染場所に子供達を置いておく楽観主義?あるいは仕方ないと諦めているのか分からない国の方針。多くの動物を助ける努力もせず餓死させ、遺棄した政府。風評被害を防ごう、生産者を守ろうという言葉で汚染された食べ物を押しけられても唯唯諾諾と従わざるを得ない消費者。莫大な給料を取る役員、天下りを未だ抱え、電気料値上げで賠償を考える東電。原発受け入れで多くの報奨金を受け取りそれを箱ものに使い果たした原発受け入れ自治体はその事に触れないし。原発再開や建設は日本全体のリスクにかかわる事ですから、関係自治体の意見だけでなく、全国民の選挙で決めてほしいと思うし。未だに多くの余震があり、M8クラスの地震がくるといわれているのに、福島原発の周りには瓦礫ばかりで、堤防は壊れたまま。近辺の海水、海底土、近辺の泥水の汚染も上昇しているし・・。等等多くの事に怒りと絶望を感じています。

台湾の新聞は、『超一流の国民にして3流の政府』と書いてくれましたが、”3流の政府を選んだ超一流の国民”と並べ替えたほうがいいかもしれません。とまれ、ベトナムの方も応援してくれたことに、大いなる拍手を送り、感謝の気持ちに代えたいと思います。おいしいヌックマムは、あったのでしょうか?「シン・カムーン」

北村 元 愛のベトナムさわやか支援隊Since 1990
Love & Support Vietnam
<本ブログの無断転載・複製を固く禁じます>
Posted by Picasa

0 件のコメント: