2010-10-10

支援の旅(44)ヴィンフックの奨学生と

ホーお爺さんを背景に、記念写真を撮ったあと、奨学生との懇談会に移りました。
今回は、奨学生から、私たちに質問する形で行ないました。

女生徒が手を上げました。「ベトナムで印象に残っている景色はなんですか?}が最初の質問でした。

名古医師「交差点ですね・・・皆すごく元気があります」

富田英司さん「大きな川、ゆったりとした流れ。力強い鉄橋」

新谷文子さん「畑で牛に乗って家族の手伝いをする子供。そして、お年寄りのとっても素敵な笑顔です」

松島梨沙さん「バイクの多さです。圧倒されました」

宮尾和宏さん「エネルギー溢れる街の活気です。すごいなあと思います。ベトナムに初めて来たのは2003年。それから7年。ベトナムはずいぶん変わりました。街の中も静かになりました。どんどんベトナムは変わっていくなあと感じています」

北村 元「畑の風景ですね。朝早くから働く農民。昼間ノンをかぶって働く農民。夕方、道具を担いで帰る農民の風景ですね」

北村登喜子「10年以上も前のこと。まだ夜も明けないうちに、真っ暗な道で、細いろうそくの灯りを頼りに売り買いしている人たちを見てびっくりしたことです」

佐々木あかね「私はオーストラリアに住んでいますので、山とか田園をみるとすごく落ち着きます」

下の写真・前列右端の方は、完璧な奨学金の書類を作成して下さったヴィンフック省枯れ葉剤被害者協会の事務局の方です。直接にお礼申しあげましたが、「それ自分の仕事です」と、謙遜されていました。陰の仕事をよくやってくださいました。
ベトナム人について、どう思いますか? という質問が、また別の女生徒から来ました。

佐々木あかねさん「ベトナムの方は、何事にも積極的に行動する人たちだなと思います。私にはそこが欠けていると思うので・・・見習いたいなと思いました」

北村登喜子「とても優秀な人たちだと思うし、日本人にとっても、考え方とか感じ方とか似ていると思いました」

北村 元「率直な印象は、女の方はすごく働き者。男の人は、時々、昼間からお茶を飲んだりして・・のんびりしているかな・・・」

会場の女性から「ドゥンゾイ(その通り)」と声がかかりました。

宮尾和宏さん「私が言いたいことを、北村さんに言われてしまいました。ニンビン省で話したことがあるのですが、今度結婚する時はベトナムの女性と結婚すれば楽に過ごせるのではないか・・・と」(陰の声:「甘いようだよ」)

通訳のザンさんの笑いが止まらず、小休止。

松島梨沙さん「皆さん、お元気ですね」

新谷文子さん「家族の絆というか、隣の子供は我が家の子供、隣のお爺ちゃんお婆ちゃんは我が家のお爺ちゃんお婆ちゃん・・という印象が非常に強いです。日本でも今失われつつある家族・地域の繋がりがいいなあと・・」

富田英司さん「皆さん、目がきれい・・です。特に、子供たちの目が

ザンさん「眼科の先生が先を越されてしまったんじゃないですか。名古先生がっかりしてませんか」と日本語でいいながら、ベトナム人に富田さんの答えを通訳してくれました。

名古良輔「富田さんに領域をおかされましたね・・・・ベトナムの人の助け合い精神はすごいと思います。これから豊かになっていくと、失われるのではないかと思いますので、ぜひ、忘れずにいてもらいたいと思います」

質問した女生徒から「ありがとうございました」と、お礼の言葉がありました。
見送って下さった親子・・・
「では、こちらから質問します。"私の尊敬している人"という質問です」と、北村が聞きました。

コン君「私、尊敬しているのは仏さんです。なぜかというと、頭が痛くなった時に、仏さんのことを思い出しすと、ちょっと楽になるからです。人生の中では、やはり両親です。父と母を尊敬しています。一所懸命私を支えてくれる両親です」

ヴィンさん「私が尊敬できる人は、お爺ちゃんとお婆ちゃんと両親です。そして、私も仏教を信仰しています。」

ホアさん「ホーお爺さんを尊敬しています。家の中では、父と母です。ホーお爺さんのバア愛は、人生を賭して、人民のため、国のために尽くしました。両親は、家族のため一所懸命働いてくれていますので、私にとっては大事な存在です。」

リンさん「私も、父と母と、祖父母を尊敬しています。病気の時もそばにいてくれるし・・・」

ティさん「私も、祖父母と両親が好きです。苦しい時にはいつも助けてくれます」

北村「は、ありがとうございました。お別れする前に、お願いがあります。1年に2回手紙をください。今、なにをしているか、何に困っているか、何がうれしかったか・・なんでもいいですから、書いて日本に送って下さい。約束してくれる?」

全員「はい、約束します」

「では、1月と6月ね、お願いしますよ」
(つづく)Posted by Picasa

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