2009-10-02

支援隊ツアー09(35) ソンミ虐殺慰霊塔へ

本日10月3日現在で、台風による死者は、93人に上りました。ご冥福を祈るとともに、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
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わが支援隊としては、やっと虐殺事件で有名となったソンミー村の虐殺現場に立ちました。枯れ葉剤とは無関係ですが、4時間で504人の村人がアメリカ軍によって殺された現場で、平和構築の祈りを捧げることは決して無駄ではありません。
私たちは、まず、虐殺の博物館のファム・タイン・コン館長と宮尾会長とが土をかけて、植樹を始めました。
続いて、皆が、それぞれに、シャベルで土をかけました。1945年8月6日も、8月9日も、これと同じように暑かったのでしょう。めちゃくちゃ暑い日でした。人それぞれに、強い平和への祈りをこめて木の成長を祈りました。
北村修治さんと新谷文子さん 後ろは建築中の鐘楼
コン館長には、たいへん良くしていただきました。
立派な木2本を探して頂き、セメントで囲って大型の鉢のように作り、木は大地に根を伸ばせるようにしてくださいました。立派なプレートもつけてくださいました。館長はちょっと予算をオーバーしてしまって困っていたようですが。もし、皆さんがソンミーへ行くことがあったら、立ち寄ってみてください。
金原理絵子さんと金原昇さん

植樹した2本は、建設中の鐘楼の前に植わっています。
植えた木は、ロック・ヴンといいます。日本には無いと思います。
鐘楼に向かって左の木を 「平和の木」 右側の木を「希望の木」としました。
正義で育つ平和の木 平和で育つ希望の木 という気持ちをこめて命名しました。

上の文章を書いた後、正義という旗が無ければ、「平和」も「繁栄」もない・・と、恩師が綴った文言を発見しました。恐れ多くも、まったくその通りです。だから、今、10月21日、それを追加しました。 

「今に見ていろ驚くな  青空までも伸びあがり  立派な大きな木になるぞ」(『中村雨紅詩謡集』世界書院)・・・こんな大きな期待をロック・ヴンに託しました。

私の恩師は、この6月に、こう話されました。「 今こそ、人類の一切の営みに、温かな思いやりのある人間の“顔”と“心”を取り戻さねばなりません」

この植樹も、また、クアンガイでの奨学金贈呈も、みな、同じ精神で進めたものです。

三田村真希さん
虐殺博物館 コン館長さんのお話です。

「2008年8月6日のヒロシマ原爆の日から長崎を回り、日本で鐘楼作りを見学しました。ベトナムで同じことをしたいと思いました。ベトナムに戻り、政府に申請して、日本風の鐘楼をつくることになりました。現在建築中です。

完成したら、アメリカ軍がやってきた毎朝6時から、霊を弔って、504の鐘を打つつもりです。クアンガイでアメリカ軍がしたことは、アメリカがヒロシマ、ナガサキでしたこととおなじであり、この2本の木を植樹して下さったことには意味があると思います。2本の木の根元には銘板を収めて、日本人が植えて下さったものとわかるようにします。陰暦の1月、3月、8月、年3回、赤い花をつけますよ」
広島の鐘楼について、史実として一つ書いておきましょう。広島市の比治山西麓に位置する多聞院です。
多聞院は、原爆の投下による焼失は免れましたが、当然多大な被害を受けました。本堂と庫裡が大破、山門は倒壊し、下敷きになった母子2人が死亡したと言われています。
鐘楼だけが屋根と天井の破損ですみました。県庁の緊急避難先に指定されていた多聞院は、8月6日の夕刻には、壊滅した県庁に代わって県防空本部(県庁)が置かれました。ここから内務省への報告と救護班の出勤命令がなされました。
翌7日、県庁は東警察署に移りましたが、この間多聞院では救援物資の受付や、握り飯の配給の手配などが行われました。大破した寺の本堂は、破損した材料を再利用して修復されました。鐘は供出で失われていましたが、1949年(昭和24年)に「平和の鐘」として製作され、破損したままの天井を保存した鐘楼につられました。
今でも、朝夕6時と8時15分に鐘は鳴り響いています。
また、長崎に関していえば、 原爆によって吹き飛ばされた天主堂の鐘楼の一部が、天主堂の北方約30メートルの地点に落下したものが現在でも現地で保存されています。被爆当時の位置は小川の中だったそうですが、現在は川を整備して流れを変えて陸地に保存されています。被爆時のままに保存されている唯一の旧天主堂本体の遺構です。
コン館長は、こんな話を聞いて、鐘楼建設に思い切ったのかもしれませんね。
いずれかの陰暦の月に訪れて、ご冥福と世界平和を祈りつつ鐘を突かせていただき、その後にロック・ヴンの花を愛でたいと思い描いています。さしあたって、気候のいい陰暦の1月あたりは、どうでしょうか。(つづく)Posted by Picasa

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