2009-03-09

(3)米最高裁 枯れ葉剤被害訴訟 棄却

米裁判所によるエージェント・オレンジ
上告棄却 越 激しく非難
3月4日 08:39am
ハノイ発(ロイター)エージェント・オレンジの被害者による上告を棄却するというアメリカ最高裁判所の決定は、両国関係の発展にとって不幸だった。裁判所は、化学剤の影響をも拒否したことになる、とベトナム外務省は見解を表明した。

3月2日には、アメリカ最高裁は、3月2日に、ベトナム戦争中における枯れ葉剤の使用をめぐって、ベトナム人とアメリカ復員軍人がダウ・ケミカル社やモンサント社、他化学剤メーカーを相手に起こした裁判で、ニューヨーク裁判所の控訴審の棄却判決を支持した。

ベトナムは枯れ葉剤の製造会社を“法的、精神的、道徳的”責任を問うて裁判に訴えてきたたが、ベトナムのレ・ズン外相は、3月4日に、製造会社に対して、化学罪の結果を解決する努力に参加して欲しいと呼び掛けた。
“この決定に寄って、アメリカ最高裁はベトナム戦争中にアメリカ軍によって撒布されたエージェント・オレンジとダイオキシンの環境とベトナム人の健康に与えた深刻な影響を否定したことになる。”

“アメリカ最高裁が、越米関係を積極的に発展させ、アメリカ政府がベトナムにおけるエージェント・オレンジとダイオキシンの使用後の結果を克服するためにベトナムと協力している時に、この根拠無き決定を行ったことは不幸である。”
(上枯れ葉剤被害者:故グエン・ヴァン・クイ氏(右) 長女グエン・ティ・トゥイ・ガー(中央) 長男グエン・クアン・チュン(左))ハイフォン市在住
1984年に、ダウ社、モサント社を含む化学会社7社が、エージェント・オレンジが健康障害を引き起こしたと主張するアメリカ人復員軍人に解決金として1億8000万ドルの支払いで合意した。

アメリカ最高裁が棄却した裁判の一つでは、ベトナム人被害者が、化学剤メーカーは、国際法に違反して枯れ葉剤として使用するためにエージェント・オレンジをアメリカ軍に供給した責任があると主張して、ベトナム人被害者を代表して集団訴訟を起こした。

1960年代には、アメリカ軍機が南部ベトナムに1800万ガロンの枯れ葉剤を撒布した。枯れ葉剤には、それを浴びた人々に健康障害の原因となったダイオキシンが含まれていた。

アメリカは、戦争中の撒布とベトナムで300万人以上がダイオキシンの毒性に冒されたという主張との間に関連性は無いという姿勢を崩していない。
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