2008-11-02

ベトナム北部の洪水 死者44人に

ハノイ市内の大洪水
今回は、少し詳しく水害の情報をお伝えします。
今はいってきた情報(日本時間の11月2日午後8時現在)では、ベトナム中北部の水害による死者は44名に増えました。すでに死者60名を超える数です。
タインホア省で20人、クアンガイ省で17人などの数字があがっています。ということは、更に死者の数は増え続ける可能性が濃くなっています。ご冥福を祈り、被害者にお見舞い申し上げます。
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10月31日、ハノイ中心部のグエン・チャイとラン・トゥンの間で、午前1時から午前10時までの間に450ミリの雨量を記録しました。

10月31日は一晩中降り続いたようです。国家気象予報センターのブイ・ミン・タン長官は、10月の雨としては35年ぶりの雨量を記録したと言っています。
最新のニュースでは24人が死亡したとされています。ハノイ市内では、4人が死亡しています。
ハノイのほとんどの通りが冠水しており、グエン・クエン、グエン・ルオン・バン、チャン・クオック・トアン、トー・ニュオムなどの通りは水深1.2メートルとなっているそうです。

ホアン・ホア・タム、デ・ラ・タイン、イエン・フーの各通りでは、数千台の車両・バイクなどが動かなくなって乗り捨てられ、交通渋滞をひきおこしているようです。

半日ほど孤立した住民も一部いたようです。
住民の声「私は、午前11時に家を出て仕事に向かいましたが、4キロ離れた仕事場に着いたのは3時半でした。チャン・フン・ダオ通りのホアン・キエム区の公務員、レ・ホン・ハインさんです。
                      
「私は、バイクタクシーを拾って職場に行きました。仲間よりはついていました。同僚は、バイクタクシーを拾いましたが、泥水の中に落ちてしまいました。私のバイクは、プラグに水が入って動かなくなりました」ドンダー区のグエン・スアン・ヒエップさん。
グエン・タイ・ホック通りでは、バイクは、6時間足止めをくわされたそうです。
市内の排水作業を行うために、午前4時半から、ハノイの下水工事会社が1000人を動員されました。                              
警官も数百人が動員されました。
                        
停電は、カウ・ザイ区、ドンダー区、平和村のあるタイン・スアン区で発生。10便が、ノイバイ空港に着陸出来ず、行き先を変更しています。  
                            
大雨は、北部のフー・ト、ラオ・カイ、トゥエン・クアンの各省でも降り、山崩れが起きたり、穀物や家屋に被害が出ています。
                            
北部の河川も増水し、ボイ河では水位が14.75米に達し、注意3の警報が出されました。
ハティン省では、死者11人、クアンガイ省では3人、ゲアン省では1人が行方不明になっていると伝えられているが、正確かどうかわかりません。
                            
国家災害管理委員会の被害総額の予想は、2000億ベトナムドン(1250万米ドル)に達するということです。 また、山崩れなどで、数十人が負傷しており、家屋の損失も出ています。
                          
たった今、ベトナム外務省のタインさんからメールが来ました。ホーチミンにいるそうです。「24年間前の水害を思い出す。ハノイは湖になってしまっているようだ」と書いてあります。
                             
BBCテレビは、ベニスのようだと報道しています。
また、各地で山崩れなどで、数十人が負傷しており、家屋の損失も出ています。
被災地域では、数千に及ぶ学校が1米以上の水に浸かっており、また、養殖池でも水が溢れています。

田畑の被害も深刻となっていますが、最終的にはかなりの被害にのぼるとみられます。

中部のトゥア・ティエン・フエ省内の幹線道路が1米の冠水している他、国道14号E線と14号B線とクアンナム省内のホーチミン・ハイウェーが深刻な被害を受け、多くの車が立ち往生している。

また、ゲアン省内の7号線と15号A線も不通になっている。これらの国道は、いずれも旧ホーチミン・ルートに関連しています。
カー河の水位は7.5米、ラー河の水位も5.6米と増水し、警戒水位を突破し、気象センターは最高度の厳重警戒態勢を呼び掛けている。

また、多くの住民が安全な場所に避難している。

気象予報センターは、「今後3日間雨は降り続くので、、中部、北部の河川は最大警戒水位の6米を突破することが予想される」として、河川に対する厳重な警戒が必要だと言っている。
また保健省は、中部諸省の保健局に対し、厳重警戒地域では十分な医薬品と医療器具を確保するよう指令を出した。

また、孤立しそうな診療所は、必要なら安全な場所に移動するようにと指令を出しました。

移動診療班が24時間態勢で勤務に就いている。

また、保健省は、関連する機関にも医薬品や医療器具などを準備を整えるように緊急指令を出しました。

国家災害管理委員会は、高原地帯の省には山崩れ、低地帯の省には異常出水に注意するよう呼び掛けています。
毎年の洪水で、ベトナムで年間数百人の死者を出しています。
なお、ニンビン省のビンさんにも、被害状況を問い合わせています。また、私たちが支援した豚への被害も心配しています。
新たな情報が入り次第、ブログにアップします。Posted by Picasa

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