2008-11-02

結合性双生児が誕生しました

10月26日に ・・・

ベトナム南部の省ビントゥアン省で、女の子の結合性双生児が生まれました。

結合性双生児が生まれたのは、10月26日。ビントゥアン省ファンティエット市のアンフオック総合病院です。お母さんは、バクビン(Bac Binh)
郡ファンタイン(Phan Thanh)村(省都ファン・ティエットから国道1号線を60キロほど北上した所です)に住むグエン・ティ・ラップ(Nguyen Thi Lap)さんです。年齢は20歳です。

26日、ラップさんは、帝王切開の末、女の子の結合性双生児を出産しました。
帝王切開手術を担当した女医のカオ・ティ・ビン(Cao Thi Binh)先生の話では、双子の体重4.4キログラム。

胸部と腹部がつながっており、循環器系やへその緒なども一組しかないということです。

また、腕と足は4本ずつあるそうですが、腕2本と足2本が結合しています。

出生後の双子の状況は、「一人は元気。もう一人の呼吸が弱く人工呼吸器を装着している」 そうです。

お母さんはチャム族の子孫で、初産だそうです。妊娠4カ月目に同病院で超音波検査を受けた際には発見されなかったという。

母親と双子は、ドゥック君が入っていたホーチミン市のトゥーズー病院に運ばれ、分離手術が可能か道か、診察が続いているようです。

これだけの情報では、枯れ葉剤と関係があるかどうかわかりません。家族のバックグラウンドが分からない限り、何かを断定するのは危険です。

結合性双生児の場合、共有している部分に奇形性が見られます。つまり左右相称ではない現実があるということです。循環器系とへその緒がひと組というように、二人が生きて行くには厳しい状況です。また、共有している胸部と腹部にも、血管の奇形性があるかもしれません。これらは検査の結果を待つしかありません。

足と手も結合しているようですので、例えば血管にも奇形性が隠れているかもしれません。分離手術と言っても、2で割ればいいという簡単なものではありません。

何にもまして心配なのは、一人の赤ちゃんの呼吸が弱っていると伝えられることです。

私がハノイ勤務中に、たまたま2例の成功例を見ました。臓器ともに、二人分があったので助かりました。ひと組の手術を執刀した先生の話では、手術して初めて見つかる奇形性もあって、大変でした・・と話していました。

いずれにしろ、分離手術は行わなければならないでしょう。分離手術をして二人とも生きていけるのなら問題ないですが、それが不可能なら、どちらを助けるかという、生命救助の問題もでてくるかもしれません。祈る気持ちです。

ビン・トゥアン省と聞いて、ピンと来たのは、今年の9月から、ベトナムを代表して、枯れ葉剤被害者の惨状を訴えに渡米したチャン・ティ・ホアンさんも、ビン・トゥアン省の生まれです。

もちろん、これだけで枯れ葉剤被害だと双生児を結びつける気はありません。次のブログもご覧になって下さい。(北村 記)

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