2008-09-21

支援隊ツアー2008(5)新谷文子の”体を動かそう”(1)

順序が狂いました。話は友好村に戻ります。奨学金を贈呈して、さていよいよ音楽療法開始という時に、停電が発生しました。ベトナム語で、マット・ディエン(mat dien)と言います。でも、トは発音しません。人が亡くなった時にも、俗語としてこの言葉は使います。
さあ、どうしよう。大会議室から、発電機のある建物の玄関ホールに急遽変更になりました。アンプも使えるので、音楽も出せて、音楽療法士の新谷さんは一安心。友好村の職員が迅速に動いてくれました。タイルが滑るので、気をつけなくてはなりません。
今年も待っていてくれました。初めて見る子どももいます。馴染みの顔もみえます。みな、1年間を元気に過ごしたようです。
果物のトンネルをくぐる
シースルーの生地にオモチャの果物がぶら下がった、これは果物のトンネルです。頭を下げて、トンネルをくぐっていきます。紅白の綱が出てきました。「もっと頭をさげて!」 っと、声が飛びました。
人生にもいろいろあります。腰を屈めなきゃならない時もあれば、思い切り飛び越えなくてはならない時も。帽子をかぶっていた子が、帽子をとりました。ひっかかるのが気になったのでしょう。皆くぐって、先に進みたいんです。
新谷さんの工夫が、子どもたちの動きに変化を生みました。
紅白の縄の下をくぐる

病気の友を見舞う時、どうしたら喜ばれるだろうか、某紙にこうかかれてありました。

「★病床にあった経済学者の小泉信三氏を元気づけたのは、友人から贈られた運動靴だったと。“早く戻って来いよ”と、思いやってくれた友の“心の情景”が見えたからだろう

★ベラルーシ共和国の、ある小児白血病棟で、つらい治療に負けそうな子どもたちが、ある日を境に明るく変わる。学校に戻った時に授業に遅れないようにと、ボランティアの教師が勉強を教えに来てくれた日からだ。勉強するということは、いつか退院できるということ。そこに希望が芽生えた

★励ましとは、相手に“希望の花”を咲かせることだ。人は皆、希望の種を持っている。相手の状況、置かれた環境を踏まえながら、それを、どう芽吹かせ、はぐくむか――「自分には、こんなに思ってくれる人がいる!」。その心が、どれだけ友の励みになることだろう・・・」

と。

ベトナムへ行く前に、新谷さんとメールで確認し合ったことは、「今年もたくさんの笑顔を作ろうね」でした。
                            
障害者と健常者の、互いの心の中にある垣根をぐ~んと低くすること を、彼女はいつも心がけています。いや、低くするどころか、取り払おうとしているのかもしれません。工夫を重ねた今年の音楽療法。それも障害者への愛があるからこそ、です。
                          
今年も友好村の子どもたちに、適度の運動量と大きな笑顔を与えることが出来ました。Posted by Picasa

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