2007-09-06

タイビン省 その1

タイビン省に着いたのは、8月21日の夕方でした。
ハイフォンを出て、タイビン省のクイン・フー郡あたりで完全に日没となりました。国道10号線を南下するのですが、なかなかタイビン市には着きません。そして、稲妻が光り始めました。通過している沿道の民家は停電になっています。民家の軒先は、蝋燭やケロシンや灯油ランプの心許ない火が揺れている。電気がない所に来たと思った人もいた。 えらい所に来てしまった・・と思った人も少なからずいたようです。文明人は弱いです。やがて煌々と輝く?タイビン市に入り、バスがホテルに着くと拍手が起きました。今日は電気のない所で寝るのか?と不安から解放されたのが、拍手になったのでしょう。


8月22日。タイビン省枯葉剤被害者協会を訪問。グエン・ドゥック・ハイン議長と会談しました。 3ヶ月ぶりの再会です。
私たちがお世話になっているホー・シ・ハイさんから、 ハイン議長は”英雄戦士”の称号を得ている方と紹介がありました。


私からは、「ここに今日来た人たちは戦争の英雄ではありませんが、庶民の英雄が参りました。少しでも枯れ葉剤の被害者にお手伝い出来れば・・」と挨拶しました。

タイビン省の枯葉剤被害者協会は、2004年8月10日に発足し、ボランティア活動団体として出発しました。「全国でも充実した組織である」と、議長は話しました。この協会には、公務員、会社員などが慈善活動に参加しているようですが、職員の数は、まだわずか6人で人手不足は否めません。

そして、ハイン議長からこういう説明をうけました。

ここの農村の“省”です。枯れ葉剤が撒かれたところではありませんが、多くの兵士が戦場の戦禍を被っています。それは、人力を提供した省だからです。
戦場の最前線に、抗米救国闘争として若い青年を送り出した省の一つです。タイビン省出身の兵士が多く出征しました。


また、この3年と10日の間に、多くの機関や民間企業から協力を得てきました。これまでに貧しい人たちの家を取り壊し、130軒の新たな家を建築しました。4万人に補助金を提供しています。これまでに2億ドン(12,500USD相当)の募金が集まりました。それを貧しい家族に支援しました。

当協会としては、①家の改築②職業訓練し、職業の斡旋を目指したい。現在20人に就職の機会を与えた。働ける力のある人を訓練し、各人の自立をさせていきたいと考えています」


職業訓練センターに皆さんを案内し、青年たちの職業訓練の実態を見学したあと、2台の車に分乗して、支援の村を目指しました。Posted by Picasa

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