2006-04-20

被害者の声に耳を傾けよう

愛の支援隊ツアー ただ今募集中
(詳細は4月12日号をご覧下さい)

下記の国際アピールが、ツアー参加のきっかけになることを切に希望します。

エージェント・オレンジ/ダイオキシン被害者国際会議アピール
2006年3月28日-29日 ハノイ   (訳:北村 元)

われわれ、エージェント・オレンジ/ダイオキシン、及び他の有毒化学物質の被害者は、2006年3月28日-29日にハノイで開かれたエージェント・オレンジ/ダイオキシン被害者国際会議に参加したアメリカ、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イギリス、ニュージーランド、ロシア、韓国、スイス、及びベトナムの科学者、支援者と共に、国際社会へ向けて次のアピールを採択した。

われわれは、ダイオキシンと他の有毒化学物質がに汚染されたエージェント・オレンジが、人間生命と健康に及ぼす影響と、影響を受けた人々の苦痛を討議した。意見交換にもとづき、われわれは次のことを確認する。

1. ベトナムで展開された戦争中、アメリカの化学会社は、枯れ葉剤あるいは除草剤と偽装して、何百万リットルという有毒化学物質を製造し供給した。これらの化学物質には、高レベルのダイオキシンが含まれていた。それらは、全く致命的な物資だった。

2. これらの有毒物質は、環境、何百万エーカーの森林を破壊し、生態系に不均衡を生じさせ、貴重な森林の植生のとどまらず、森林資源の喪失、数種の動物の絶滅に至らしめた。その結果として、洪水、浸食、干ばつのような自然災害がより増加し、南部ベトナム住民の主要な生存源である農業に大打撃を与えた。

3. しかしながら、これらの有毒化学物質の最悪の影響は、それらに被曝した人々の人間生命へと健康に与えた影響である。エージェント・オレンジ/ダイオキシンと他の有毒化学物質の被害者は、以下で構成されている。

a. 解放戦線軍の自宅に住んでいた何百万のベトナム人とその兵士、そして当時アメリカの同盟国だった旧サイゴン政権のために働いた人々とその軍隊。

種々の調査と科学的研究(しばしば外国及びアメリカの科学者の参加を伴って)は、ベトナムの被害者は、各種の重い病気に罹病していることを示している。1994年と1995年に全米科学アカデミー医学研究所がリストにあげたダイオキシン関連の疾病よりもはるかに数が多く、はるかに重い。


加えて、多くの婦人被害者が生殖機能に問題を抱えている。彼女らの多くは、子どもを生む能力と、母になる喜びを奪われてしまった。しかしながら、最大の苦痛は、エージェント・オレンジ/ダイオキシンがすでに次世代の子どもにまで傷をつけてしまったことであり、その次の世代にも同じ影響を与えるだろうということだ。多くの子どもたちは、戦争経験なしに生まれてきているが、体は奇形となり、普通の人間として生きていくべき幸せという単純な経験すら享受できない。

上記の理由で、エージェント・オレンジ/ダイオキシンの被害者とその家族は、社会の中で最も貧しく、かつ最も不幸な人たちに属している。何千という人々が、自分たち自身とその家族への正義もなく死亡していった。

種々の重病に苦しむベトナムの被害者がいるという事実を理解する。というのは、彼らは、エージェント・オレンジ/ダイオキシンが撒布された地域に住んでいたからだ。

.b. アメリカ、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの何千、何十万の兵士、将校が、ベトナム戦争従軍中に、エージェント・オレンジ/ダイオキシンに汚染された。その結果、彼らは、重い疾病に苦しんでいる。いくつかの国々は、エージェント・オレンジ/ダイオキシンと他の有毒化学物質の健康への影響を認め、影響を受けた復員兵に医療費などを支払っている。にもかかわらず、他の多くの人々が、その恩恵に浴せず、未だ認知と損害賠償と正義を求めて戦わなくてはならない。

c. ベトナムにおけるエージェント・オレンジ/ダイオキシンに影響を受けた人々とは別に、カナダのゲージタウンや他国の多くの人々が、エージェント・オレンジ/ダイオキシンの使用による疾病を引き起こしている。彼らの状態は、ベトナム人と他の被害者の症状に似ている。そして、それ故に、彼らは、被害者との連帯を示し、正義を求める闘争を表すために、今回エージェント・オレンジ/ダイオキシン被害者国際会議に参加したのである。

エージェント・オレンジ/ダイオキシンと他の有毒物質による汚染は、物理的に健康の弱体化、多くの人の死、家族の幸せの喪失、貧困の人生、奇形を伴った子どもの排除につながっている。そしてこれら有毒化学物質の使用は、国際法違反である。

4.    われわれは、正義とベトナムの現実を一顧だにせず、ベトナム被害者訴訟を棄却したジャック・ウエインシュタイン判事が出した結論に、全く異議を唱えるものである。


5.   われわれ、エージェント・オレンジ/ダイオキシンに被害者とその支援者は、人種、政治的信条に関係なく団結して作業することを確認する。そして、アメリカ化学会社が、法律に明記された通り、社の能力に応じた損害賠償を支払うことを要求する。

6.    われわれは、ベトナム人の エージェント・オレンジ/ダイオキシン被害者が起 
こした訴訟に関して、正義を求める闘争の中で彼らの最終勝利まで支援する。
 
     われわれは、韓国被害者の当初の勝利を祝福する。そして、彼らの最終勝利まで支援を継続する。われわれは、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドのベトナム戦争復員兵の正義を求める闘争を支援する。
    
     われわれは、なお、正義を求めて闘争しているカナダ、及び他の国のエージェント・オレンジ/ダイオキシン被害者を支援する。

7.    われわれは、アメリカ政府が有毒化学物質の結果をうち破れるように貢献する責  任を負うことを要求する。

8.    われわれは、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ各国政府に、各国の被害者とベトナムにおける被害者に向けての適切な政策を実施するよう求める。

9.    われわれは、各国政府、国際・国内機関、非政府機関に対し、ベトナムにおけるエージェント・オレンジ/ダイオキシン被害者に物質的・精神的に支援を供与し、有毒化学物質の重い結果を乗り越えられるように同国を支援することを呼びかける。

苦痛と苦悩は、唯単に個人個人の問題ではない。
正義を求める闘争は、全世界のためであり、将来の世代のためであり、そして、平和で健康的な惑星「地球」のためでもある。

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